パダワンとはスターウォーズに登場する戦士で、修行中の身の戦士の事です。私の仕事の車に関係する”ガレージ”を付け、初心に返る意味で、屋号にしてます♪


by deshi-mie
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28. 社外秘

村松達は木村の家にいた。当然ながら彼はいなかった。
一体何処へ行ったのだろうか。こういう時は大体実家にも近づかないのが当たり前である。
会社でもあまり親しい友人が居なかった為、村松達には、探すあてが無かった。
サブリミナルという、特殊な事件だけに、今後、再度犯行に及ぶ可能性も少ない。それに、まだ容疑者であって、犯人と断定出来た訳でも無いのだ。本当に休暇を取っているだけかも知れない。
「今回の情報は最有力だったのに、もうネタ切れか。」
佐々木が意気消沈して言った。
「よし、何とか令状を取って、木村の近辺を捜査するんだ。」
今度こそと、何度も行き詰まった村松が気合を入れる。
二人はまず、木村の交友関係から何かを掴もうと、捜査を始めた。

その頃木村は、都内の有名高級ホテルにいた。都内でトップのこのホテル。以前、友助が未松との待ち合わせに使ったホテルであった。そこは、リゾート感覚に包まれ、言ってみれば、木村にとってのオアシスだった。木村はたまにここで、心と体を癒していた。
しかし今回は、最初にサイトの事がマスコミに報道されてから、身の危険を感じて来ていたのだった。
「realのサイトに絞ったのはまずかったな。」
木村はぼそっと呟いた。あのシステムがあってこその今回の計画だったが、つい本命のrealだけを狙ってしまった。事故が増えれば証拠も増え、サイトが怪しまれるのは当然だった。
しかも、オープニング画像が怪しまれれば、関わった人間は自分しか居ない。
しかし、こんなに早くばれてしまうのは木村には以外だった。そして、こんなにも長期間事件が続くのも予定外だった。結果、多数の人が死亡する事件へと発展してしまった。
「すぐに終わるように時期を選んだんだが・・・。」
木村には、今でも続いている事故が信じられない様子だった。
その反面、日本の警察もたいしたもんだと、妙に関心する木村。
本当はそれどころではないが、テレビでも自分の名前が出て来ない以上、自分が追われているのかも疑問だった。

木村は会社に電話してみる事にした。自分の部署の、部下の携帯に電話を掛ける。
電話に出た部下は、いつもと変わらない様子だった。
「あ、それならいいんだ。クライアントから連絡が無かったか心配だったんだ。」
仕事が気になる振りをして電話を切った。何とも無い様子に木村は安心した。本当にバカンスにでも行こうかと思っていた。
しかし会社では、警察からの指導により、木村を探している事は社員全員言ってはならないと通達が来ていた。木村は自分の居場所を沖縄だと言っていた。国内でバカンスは、やっぱり沖縄だろうとは木村の勝手な考えである。お土産もそこら辺で売っているので好都合だと考えた。
社内でも持ち切りのこの話題は、当然社外秘である。
しかし、どの会社にも一人位はいるであろう、マスコミに金で釣られる人間が、こっそりと取材を受けていた。
そしてそれは、明日、独占インタビューという形で放送される事となった。
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by deshi-mie | 2005-06-21 11:09 | 小説 第三章