パダワンとはスターウォーズに登場する戦士で、修行中の身の戦士の事です。私の仕事の車に関係する”ガレージ”を付け、初心に返る意味で、屋号にしてます♪


by deshi-mie
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

23. 新事実

署に戻った村松を同じ課の女の子が待っていた。
「あ、警部。お電話が入ってました。ジャパン・データ・ソフトの成田さんって方から。」
早速成田が連絡して来ていた。すぐに電話を掛ける村松。
「そうですか。それじゃあ、戻られたらお願いします。」
成田は外出していた。
「何でしょうね?パスワードの件ですかね。」
佐々木が期待感いっぱいの様子で言った。
「そうだと助かるんだが。」
村松もまた、期待していた。
世間では、未だに飛び込みが続いている。休憩室のテレビでも、ワイドショーではその話題だった。しかし、今日のワイドショーは少し違った。アナウンサーがテロップ片手に興奮した喋りをしていた。
「ついさっき、幾つかのテレビ局や新聞社に、匿名のファックスが送られて来ました。これがその本文です。」
そう言って、アナウンサーはファックスをコピーしたテロップを見せた。そして、解説を続けた。
「このファックスには、あるサイトが怪しいと書かれています。携帯は関係ないとも書かれています。あるサイトは、警察が調査中だと書いてありますが、現時点では、事実確認は取れていません。それでは、警察署前に中継が繋がっています・・・」
テレビに驚いたのは、捜査に当たっている、本人達だった。
「何だ?誰が情報を流した?」
佐々木はぎょっとした。もしかすると、携帯ショップで自分が言った事が原因ではないかと、責任を感じていた。佐々木は村松に近づき、
「警部。ちょっとお話が・・・。」
佐々木が小声で言った。その時、
「警部、お電話です。先程の成田さんです。」
女の子が電話を伝えた。村松が電話へ向かう。
「あ、どうも。村松です。」
愛想良く電話に出る。
「テレビは見て貰えましたか?」
えっ!と思ったが、このワイドショーのファックスの送信者が、成田だと気付いた。
「どうして?」
村松が、机の横にしゃがみこんで、小声で話した。
「私の会社を守る為だ。ばれないように、コンビニからFAXを送った。元々、うちの携帯が悪い訳ではない。パスワードも教えましょう。しかし、電話じゃまずい。」
成田は、開き直った様に話す。
「それでは、どこかでお逢いしましょうか?」
場所を決め、村松は電話を切った。
「佐々木、行くぞ。」
村松が言う。佐々木はさっきの話の続きを、車で話すのは好都合だと思っていた。

車に乗り込んですぐに、佐々木が話し出す。
「あ、警部。さっきの」
言いかけて、村松が話し出した。
「佐々木。さっきのワイドショーのファックス。」
来た。と佐々木は思った。とっさに佐々木は
「すみません。」
と謝った。
「何だ?何かしたのか?そんな事より、さっきのファックスはジャパン・データ・ソフトの成田さんだったんだ。皆にはまだ喋るなよ。」
てっきり自分だと思っていた佐々木は、村松の言葉に、不意をつかれた気分だった。そして、ほっとした。
「は、はい。」
「なんだ?冴えない返事だな。ところで、さっき謝ったのは何なんだ?」
佐々木は、言うべきか迷った。
「いえ、大した事ではないんですが、この前の一階の女の子にまだおごってないんです。」
とっさに訳の分からない出任せを言う。
「なんだそりゃ?俺に謝ってどうするんだ。変な奴だな。」
「そうですよね。」
変に愛想笑いをする佐々木。そうしている間に、約束の場所に着いた。

公園の横だった。公園のベンチに成田は居た。村松は詳細を聞いた。
「なるほど。責任転換ですね。しかし、あちらが困れば、あなたの会社も困るんじゃないですか?」
成田は契約の件に関しては話していなかった。
「いえ、私の所もあそこが居ないとまずいって訳ではないんですよ。」
本当は非常にまずいが、強がってみせた。
そして、成田は村松に一枚の紙を渡した。
「これがパスワードです。これで、そのサイトを解明して下さい。会社の運命がかかっているんです。何も出て来なかったら、やっぱり携帯が呪われているんだって、また言われます。お願いします。」
成田は頼み込んだ。
「分かりました。やってみます。でも、何も無くても恨まないで下さいね。これが原因だとは、確信はありませんから。」
そう言って頭を下げ、村松達は情報処理の主任の下へ向かった

。テレビでは、どのチャンネルもこの新しい事実を取り上げていた。そしてそれは、警察発表で、捜査の一部に含まれているとの事実に、世間の注目は南城の会社に集まった。
[PR]
by deshi-mie | 2005-06-21 10:30 | 小説 第三章