パダワンとはスターウォーズに登場する戦士で、修行中の身の戦士の事です。私の仕事の車に関係する”ガレージ”を付け、初心に返る意味で、屋号にしてます♪


by deshi-mie
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4. ルームナンバー

ホテルのロビー。にこやかに話す亜由美の携帯が鳴った。
楽しいひと時の中、面倒くさそうに携帯に出る亜由美。
「もしもし。あ、未松さん。え、もうすぐ着くの?そう・・・。分かりました。はい、それじゃ。」
ちょっとブルーな感じの亜由美が、仕方なく言った。
「もうすぐ来るから、もう帰っていいって。私も久々会いたかったなぁ。」
ちょっと寂しそうな亜由美と、複雑な気持ちの友助。
「一緒に待ってればいいじゃん」
友助が引き止める。
「ううん。未松さんが着く前に帰っておいてって。仕事の話だからって。」
残念そうな亜由美。
「今度連絡ちょうだいよ。」
友助から言われて、亜由美の顔に、少し笑みが戻った。
「うん。それじゃ、また。」
亜由美は軽く手を振り、ホテルの外へ消えて行った。

それから二十分位経った頃だろうか、ホテルのボーイが友助に近寄ってきた。
「失礼致します。成田友助様でしょうか?」
友助は、また特徴で分かったのかと、自分の格好を見回した。
「はい。そうですが。」
今度は何だとばかりに答えた。
「未松様より伝言です。」
と言って、ボーイはメモを友助に手渡した。メモには、1205室と書かれていた。
友助は、指定の部屋へ向かった。エレベーターで部屋に向かう間、絶対、絶対今日で終わりだと言い聞かせていた。金に負けるかと言い聞かせていた。しかしながら、このバイトは、1回5万円の破格のバイト代。こんなバイトは他じゃ絶対見付からない事も分かっていた。借金の返済もある。月々9万円の返済。今までバイトを8回頑張ったが、やっぱりあと9回は逢わないと金が持たない。以前の彼女の顔が頭に浮かんでアカンベーをしている。
「くっそー!全部あいつのせいだ!!」
思わず一人のエレベーターで叫ぶ友助だった。
そうしている間に、エレベーターは12階に到着した。ゆっくりとふわふわの絨毯の上を歩いて行く。
部屋の前で大きくため息をし、ノックした。何も考える間もなく、ドアが開いた。
「待たせて悪かった。もうシャワーは浴びたよ。」
少し低めの男の声が友助を迎えた。
「失礼します。」
友助は部屋の中へ自然に入って行った。
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by deshi-mie | 2005-06-20 11:42 | 小説 第一章